安易な企画

こういうご時世、ということもあり隔月で配られていた社内報も年４回になり
ついには社長の「新年にあたって」がメインの新年号だけになりそうである。


「FM STATION」誌　ダイヤモンド社：1981年～1998年3月）

社員の中からランダムで選出される社内報の担当者も特集記事の選定に四苦八苦である。

担当のA君が悩んだ顔をしているので聞いてみたら、
「「あなたの思い出の歌」という特集にしたんですが、どれも甲乙付け難くって・・・」。
「どれどれ？」とアンケート用紙をパラパラ見ると。

・入社が決まり地方から上京した３月末にダンボール荷物に囲まれた六畳の部屋で
　期待と不安の中で聞いた「いきものがかり「SAKURA」」

・久々に夏に帰郷し、ドライブ中に車の中で聞いた「whiteberry「夏祭り」」

・父が亡くなった明け方、ICUを出て病院の屋上で思い出した「ドリカム「朝がまた来る」」

・主人が出張中、高熱でダウンした私に幼い息子が歌ってくれた童謡。

・１人で20曲くらい書いてきた女性社員とか、退任間近の役員が亡き兄と歌った軍歌とか。


選出理由が書かれてなくても曲名だけで、何となく状況が推測できる。

・沢田知可子さんの「会いたい」、B'z「いつかのメリークリスマス」、

・西野 カナ「会いたくて 会いたくて」

ミスチルとかaiko、ケツメイシ、SMAP・・・。

曲だけなら選ぶ側の好みも入りそうだが、書かれている選出理由というか
「その曲を聞いていた時の状況」を読むと確かにランク付けなんて出来ないなぁ。

人の数だけ、しかも人生の節目節目に「思い出の歌」があるので
それをランク付けしようなんて「安易な企画」だね。

コメント 8

思い出の曲・・・確かに人によって色々ですよね。
私は村下孝蔵さんの「初恋」が失恋の時に聴いた曲なので、
今でも耳にすると、その時の事を思いだしてしまいます＾＾；
by 銀狼 (2012-11-18 18:09) 

私は大学の時に論文のアイデアを盗用された事に気付き、
成城学園前の喫茶店の2階で春一色の街を見下ろしながら
呆然と聞いた「赤いスイートピー」です。

良い思い出の曲なら「時をかける少女」。
聖子ちゃんなら「瞳はダイアモンド」「天使のウインク」とか。

by k_iga (2012-11-19 01:40) 

成人式の日に、翌日に中国語の試験があるために
そそくさと帰ってきて勉強していたら
隣の息子が「風は秋色」をしつこくかけていて
うるさくて勉強にならなかったのですが
その歌は今も頭に残ってますね
by いっぷく (2012-11-19 05:49) 

それは災難でしたね（笑）。

私は南野陽子の「はいからさんが通る」（1987年12月）を繰り返し
聞いていて、大掃除をしていた母に「同じ曲ばかり聞いてないで手伝いなさい」
と文句を言われたことがあります。


by k_iga (2012-11-19 07:17) 

思い出の曲で
大雑把な年齢が推測できますね～♪ ^^
by がり (2012-11-19 10:48) 

ＯＬ時代、社内報を担当していたので、懐かしく読みました。企画たてるの、おもしろいけど、たいへんなんだよねえ。
by ピスタチオ (2012-11-22 15:22) 

FM STATION！
表紙のアーティストの曲を、熱心に聴いていた時代が懐かしいです。
カセットテープのインデックスが付録でついていたような・・
by yonta* (2012-11-24 00:22) 

20～30代前半はAKBなんちゃらの曲が多かったですね。

昔は社内報や会議の時は近くの喫茶店に電話して「アイスコーヒー20個」
とか頼んでましたが、今や飲みたい人は社内の自動販売機でどーぞ。

「FM STATION」は兄が時々、買ってましたっけ。

by k_iga (2012-11-24 12:38)