SSブログ

冬物語 その7 [冬物語]

(第十四話:悪いしらせ)
206831645_3.jpg
病院を訪ねて来た谷沢順子(大原麗子)は「今すぐ、良之さんと結婚して下さい」
と告げ、信子を驚かせる。
「それができないならのならば、あたしはあなたを良之さんの前から遠ざけるよう
にするわ。
どんな汚い手を使ってでも、そのために良之さんを決定的に失うことになっても
かまわないわ」。

206831645_21.jpg
純二が「信子のカタキ討ち」と言うのを聞いて顔色を変える信子。
「あなたは今、「何をご存知なんですか?」と聞かないで
 「どうしてご存知なんですか?」と聞きましたね?。 
 推察は付いてたんですよ北海道で何かあったって・・・。」

206831645_24.jpg
植村に対抗するため、宗方邸を抵当に入れたことを純二から聞き、倒れた
義母の房子。
「有難う。やっぱり来てくれたんですね・・・安心しました」と信子の手を握る。

206831645_25.jpg
黙っている良之に何を考えているのかとたずねる順子。
「ニュートンてのはリンゴが木から落ちるのを見て地球の引力を発見しました。ね?」
「うん」
「ところが俺がいろんな事が起こるのを見てもな、何にも発見できない。
むしろだんだん分かんなくなっちゃう。俺は馬鹿じゃないかと思うんだ」
「いやだ、そんなふざけた話」
ここは原田芳雄のアドリブっぽいですね。

206831645_34.jpg
植村(高松英郎)は「あんたの顔が見たくなった」と訪ねて来た良之に面食らう。

206831645_35.jpg
バーへ行き、歌まで歌う良之に戸惑う北川(原田大二郎)。
自分の病状に薄々、勘付いている良之。  
「俺は怖いんだよ!」雪の中の絶叫。


(第十五話:晴れた空悲しく)
206831645_17.jpg
病院を抜け出した良之を探す信子。 
義母の看病に宗方家へ戻ることに反対する浩。

206831645_19.jpg
整備士を辞めてトラック運転手になっている北川(原田大二郎)に、
京都へ行くなら一緒に連れて行ってくれ、と頼む良之。

206831645_20.jpg
房子の見舞いに来た植村は
「純二くんより自分の経営方針の方が正しいと思った」と、そして
「信子を愛している」と告げる。

206831645_26.jpg
浩と北川は「憶測で心配するのはやめて、良之を大学病院へ移すことに専念し、
良之の病状がはっきりするまでは信子と良之には話さないようにしよう」と話し合う。

206831645_27.jpg
足立圭子(扇千景)も純二の側に付いたと聞き、敗北を悟る植村。
「北海道出張から帰った時、何故、攻撃の手をゆるめたのですか」と悔しがる部下。

206831645_32.jpg
房江に懇願され、宗方家から去れない信子。 まるで籠の中の小鳥のように。


(第十六話:誓いの京都)
206831645_16.jpg
自らの「ハンドルを握っている時は発作は起きない」というジンクスに賭けてみた良之だが。

206831645_30.jpg
植村は、十数年前に信子と浩の父が出奔した理由を話す。
信子たちの父は妻とは別の女性を愛した。不治の病だった。 
植村はむしろ感動した。
だがその女性が癌で死亡した後、父は家にも帰れず行方不明になった・・・

「つまり、誰もが確実に不幸になった」。

206831645_34.jpg
植村が信子たちの父の話をしたのは、乾の病状とその先に待っているものを
信子に理解らせるためだった。 
「やっぱり姉さんには言うべきじゃなかったんだよ!」

206831645_37.jpg
信子は良之の病状を自分たち2人だけが知らされていなかったことにもショックを受ける。
そして良之を追って京都へ。

206831645_38.jpg
「願いあらば、あゆみをはこべ清閑寺、庭に誓いの要石あり」
この石に願いをかけると叶うという古くからの言い伝えがあります。
206831645_42.jpg
206831645_40.jpg
何故、京都まで来た、という良之の問に
「あなたの子供が欲しいんです」
「・・・無茶苦茶な女だな」
「あなたを愛しています。」
「・・・馬鹿な女だ」
「あなたの馬鹿な質問にお答えします。
 私はこの言葉を言うために東京から京都まで来たんです。   結婚して下さい」
nice!(12)  コメント(11)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 12

コメント 11

megurin

初めまして。冬物語の大ファンです。小学校6年から中学1年にかけて放送してたのを記憶してます。全部観れなかったのですが、その後2年くらいの間に再放送され、録音テープで主題歌、ピアノのBGMを必死で録音しました。もう無いと思っていたテープがあったのですね。生きてる間にもう一度観れるとは思いませんでした。途中記憶があいまいなところもありますが、最終回の雲への階段のエンディングあたりの詩をうっすらと記憶してます。”風が春を運ぶ、木の芽が疼き水温む。人は笑い定まり
されど冬を忘れ。しかし冬のほの白い顔の下、熱い炎の火照りを秘めた
あの愛の息遣い。たとえ雪解けが来ようと冬の死が訪れようと、染め上げられた愛の記憶とともに春を貫く・・春を貫く・・・”ノートに書き留めたものです。(少々違ってるかもしれません)まだ最終回のことを書くのは
早いかと思いましたが、もうもうこのブログを拝見してて嬉しくて
いつも楽しみにしてます。写真のアップありがとうございます。
勿論原田ファンで、2丁目、3丁目、さよなら今日は、2丁目のヤセダンプ~・・・全部観ましたが、2丁目と3丁目は記憶が曖昧です。
再放送、本当に嬉しいと同時に原田さんが亡くなってしまったのが
映像からはウソのようです。(長くなりすみません)URLはないので
すみません。
by megurin (2012-10-10 15:07) 

kimi

今週から週に3回になりましたね!
写真、有難うございます!!

益々、乾良之=原田芳雄が被ります
まるで実話ではないかと錯覚しそうで、、、

ふっと、、、芳雄さんの闘病の時もこんなだったのかなぁ~なんて重ねて見てしまいました。

ドラマも大詰めですね

恐ろしい程、奇遇な事が起こってまたすれ違いになるのでしょうね、、、(泣)

今回、私は病院の看護婦さんと良之さんのやり取りが可笑しかったです。
怖そうな?看護婦さんに良之のヤンチャぶり

そして、この回から良之さんと信子さんは名前で呼ぶようになりましたね♥

しかし、病院で煙草をあんなに吸っていたら今では大変な事になりますね(^_^;) 

変なとこに妙に気になりました(苦笑)

by kimi (2012-10-10 20:58) 

k_iga

>megurin さん
初めまして。そうですね、まだ家庭用VTRが普及する前だったので
みんなドラマや歌番組はTVの前にラジカセを置いて録音してました。
TVをカメラで撮ると横シマが入ってたり・・・。

「2丁目3番地」と「3丁目4番地」は土曜日の放送だったので親も一緒に
観ていましたが「冬物語」は月曜だったので「宿題はやったの?」とか
「明日も学校でしょ」と言われて観るのに苦労した小学生でした(笑)

当時の映画やドラマの切り抜きノートも40年経ってセロテープがボロボロです。
by k_iga (2012-10-11 00:07) 

kimi

megurinさん、初めまして!!!

冬物語の大ファンの方が居らしてとても嬉しいですo(^▽^)o
本放送の頃の年齢から私と同じ歳かも知れません

最終回のエンディングの詩をノートに書き留めておいたんですね~
凄いです!!!
私も薄ら記憶にありますが、、、やはりノートに書き留めないと忘れますね(^^;)

自分が子供だった頃に見たドラマを大人になった今、見てもやっぱり心惹かれる素敵なドラマには変わりないのが嬉しいです。

残りの回数が少なくなるに連れて淋しいですが死ぬ程見たかったこのドラマを見れて本当に幸せです。

そして、、、こちらのブログのオーナーさまに感謝です!!
毎回写真とその内容がアップされてとても嬉しくて楽しみに訪問させて頂いています。

K_igaさま、有難うございます!!!

by kimi (2012-10-11 00:23) 

k_iga

> kimi さん
そうなんですよ、病室でタバコをスパスパ・・・。
医師もレントゲン見ながらタバコ吸ってますね(笑)

「宗方信子じゃない、ただの信子だ。・・・乾信子だ」というセリフが
良かったです。

原作小説との違いも出て来ました。
・健一(渡辺篤史)は気仙沼へ行く時に「クラブF」を辞めてない。
・信子の肺炎は回復までに時間がかかっている。
・信子と浩の父が出奔したため、植村は信子が十歳のころから
 後見人になっている。

週2回くらいがちょうど良いんだけどなあ。
by k_iga (2012-10-11 00:23) 

kimi

原作小説も何回も繰り返し読みましたが現在行方不明になっております(泣)
今こそ、もう一度読みたいと思っているのですが、、、
家探ししてみます(^^ゞ
 
放送回数が増え写真のアップも大変だと思います。
楽しみにしておりますが、どうぞご無理なさらない様にお願いしますね
by kimi (2012-10-11 13:44) 

kimi

お忙しい中、有難うございます~m(__)m

又すれ違いになってしまいましたね、、、
針の筵だった宗方家を出てやっと自由を得たのに、姑の病気でまた引き戻されて、、、除籍するつもりが思わぬ展開に…

今だったらナンセンスな話ですが昭和の時代性から信子の様な嫁も居たのでしょうね(泣) 

その間に良之は又病院を抜け出して…
愛する人がいる事で良之は却って病気や人生に不安と焦りが生じて信子から逃げ出そうとしているようで、、、

良之が病院から居なくなったと知った順子が信子に対して「あなたが悪いのよ!」と責める気持ち、浩が宗方家に行こうとする信子を殴る気持ち、、、

それぞれの思いがよくわかり余計に切ないです、、、


by kimi (2012-10-12 16:03) 

k_iga

植村(高松英郎)が「特攻隊の生き残り」と言った時は
「ああ、そんな時代のドラマだったんだな」と思いました。

ここ2話くらい、信子の周囲が慌ただしかったり、弟の浩や北川の
描写が多くて、良之(原田芳雄)の出番が少ないですね。

順子(大原麗子)は北川が受け止めてくれるといいな誠実そうだし。
by k_iga (2012-10-12 21:37) 

kimi

有難うございます!!

とうとう植村によって信子に病気の真実が知れてしまいましたね、、、
この経緯は覚えていなかったのでこんな形で知ったのだ…と思いました。

京都でお寺の住職さんとの会話も何だかとても心に沁みました。
「死ぬのは容易いが死に至るまでが困難なんだ」とういう落書きに気を取られる良之の思いも… 

清閑寺の石の詩の意味、二人が別々に同じ場所で佇んでいる姿も奥が深いです。

セリフに無いけどちゃんとストーリーになっている…
なんて素晴らしい!

by kimi (2012-10-16 16:02) 

megurin

この京都の場面はあまり記憶がなかったせいか、新鮮でした。
植村の話も、こんなエピソードがあったなんて、驚きでした。
お寺での2人別々のシーン、とても切なくて・・・・kimiさんに同感で、
台詞なしで、ちゃんと何が言いたいのかわかる、というのが凄いな、と
思いました。それにしても録画が忙しくなってきました。アップも大変
かとお察しいたします。ありがとうございます。

夜リアルタイムでも観てますが、すぐ終わってしまうような気がして
あーここで”つづく”かぁ・・ってため息つきながら、段々乾の症状も悪化
してくるので終わりが近いのだな、と複雑な想いです。時代背景は
昔なのに何故か新鮮です!
by megurin (2012-10-16 21:24) 

k_iga

当時としては各地で本格的にロケを行った画期的なドラマ、とは
聞いていましたが、「清閑寺」が実在の寺だと初めて知りました。

「死はなんでもない 死ぬまでが厄介なのだ   武者小路」
というのは創作?のようですが。

途中にCMが無いし、物語が終盤に差し掛かっていることもあり
1話がずいぶんと短く感じられますね。
by k_iga (2012-10-16 23:51) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

パワー水素iTunes ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。