巨人の星：漂えども沈まず：SSブログ

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巨人の星 (アニメ)　101話「美奈のひみつ」　[巨人の星]

TVK（テレビ神奈川）で再放送している「巨人の星」。

「大リーグボール１号」は驚愕の特訓をした花形満だけには打たれたが、
まだ他の打者には通用する、と精神力・コントロールに磨きをかける飛雄馬。

オズマの
「オマエモ、オレト同ジ野球ロボット・野球人形ダ」
の一言に反発し、
「俺にも青春があるはず」
と悩む飛雄馬は日高美奈と運命の恋に落ちるのだが。

父・一徹の元に飛雄馬から速達が届き、封を切ると文字が涙でにじんでいる。

「ばかめ！
　お前が泣くのは、涙を流すのはマウンドの上だけと　この父は教えたはず」。

「結論から言えば、おれは愛する人よりも　やはり男が命をかけた巨人の星を選び
心を鬼にしてその人に別れを告げた！

・・・だが、それができなくなったんだ！」

「美奈にも星があります。　死の星です」　　「えっ！（ガーン！）」
黒肉腫で美奈の命が残り少ないことを知る飛雄馬。

「それでも　おれは軽蔑されるべきだろうか？
父ちゃん教えてくれっ　父ちゃんならどうしたか？
それでも野球を選んだろうか？」

「母さん・・・。

何と答えてやったら良い？　この命がけの問いに　何と？」

「生まれて初めての青春だというのに・・・

辛かろう・・・飛雄馬！」　（飛雄馬も美奈も１７歳）

飛雄馬「俺はこの海岸の砂にかけて誓う！　すべての情熱を捧げると！」
美奈「私も誓うわ！　運命の日が来るまで精一杯闘うと。
　　　　飛雄馬さんの腕の中で死なせてください」

子供の頃、観ていた時は恋愛シーンは気恥ずかしくもあり、
「恋愛より大リーグボールは？」と思っていたが、
現在、観ると泣ける！泣ける！

古谷徹（星飛雄馬）と加藤精三（星一徹）　両氏の熱演に。
一徹と飛雄馬の父子愛に。飛雄馬と美奈の純愛に。

梶原一騎（作）、川崎のぼる（画）の原作では日高美奈の死に打ちのめされた
飛雄馬が海岸を彷徨い歩く姿で「「第１部　おわり」」となっています。

「星飛雄馬よ、　どこへいく・・・・？」

アニメでは「第102話落日の悲しみ」で美奈の死の後、
「第103話飛雄馬よいづこえ」（12/24）
「第104話おちゆく星」（12/24）
「第105話オズマの執念」（12/27）
「第106話鬼コーチ､一徹の誕生」（12/27）
「第107話大リーグボール打倒ギブス」（12/28）
「第108話絶望のペナントレース」（12/28）

と続いた後に
「第109話飛雄馬立つ！！」（12/29）で美奈の幻に救われるのですが・・・。

美奈の死というショックも時間が解決する、と主張する花形。

花形父「解決しない。　これがその証拠だよ！」
花形父でさえ1日も亡き妻の事を思い出さない日は無かったのだ。
まして若い飛雄馬にとって美奈の死は・・・。
花形父「彼にとってこの傷は深すぎる」

飛雄馬に出した手紙が封も切らずに戻って来たことを知った花形は
多摩川グランドへ飛雄馬を呼び出すが。

飛雄馬「もう二度と野球に関する手紙なんか出さんでくれ。
　　　　　そんなことでこの俺を立ち上がらせようとしても無駄な事だ。
　　　　　言うことはそれだけだ！　帰れ！」

花形「く・・・！」

花形「食らえ！」

花形「謝れ！　そこに両手をついて、謝れ！

　　　　君の父、左門、そしてこの僕に。　君が大リーグボールを引っ下げ、
　　　　再びマウンドの土を踏むと期待している挑戦者たちの前に両手をつけ！

　　　　それが嫌なら我々と戦え！
　　　　その前に両手をつくか、さあ、どっちだ！」

花形「こ、これが僕の生涯のライバルであったか・・・！
　　　なんと・・・、なんと惨めな・・・。」

花形「嫌だ・・・、もう嫌だ！
　　　こんな腰抜けだったとは！　見たくない！
　　　もう二度とそんな姿を見たくない！　うあああ！」

飛雄馬「美奈さん。　今にして美奈さん、君の偉さが、その君の強さが
　　　　　本当に分かったよ。
　　　　　君は自分の病気を知っていて、確実に死ぬことを知っていながら
　　　　　それを乗り越え、自分の青春を他人の病気のために捧げつくした。
　　　　　そんな事がどうして出来たのか僕には信じられない程だ。」

飛雄馬「いったい・・いったい君の身体のどこにそんな勇気が、力があったのか？

　　　　　欲しい・・・。　その君の勇気を半分でもいい、この僕に欲しかった。
　　　　　花形や左門、そして父ちゃんに立ち向かう勇気が欲しかった。

　　　　　しかし・・・しかし、君の死が
　　　　この俺を抜け殻にしてしまったんだよ。」

飛雄馬「君の勇気が、君の力が、半分でもいい・・・欲しい！
　　　　　それが、それが出来ないなら・・・もう・・・もう何もいらない！
　　　　　何もかも捨てて君のそばに行きたい、きみのそばに！
　　　　　何もかも捨てて君のそばに・・・！」

美奈「飛雄馬さん、私はいつまでもあなたの胸に、その心に抱かれているの。
　　　　私はあなたの永遠の青春と共にいます。
　　　　だから私・・・私は幸せ。

　　　　でもあなたの姿は、あまりに哀しい。
　　　　私が心から愛した人・・・飛雄馬さん！」

美奈「あなたにはしなければならないことが残っています。
　　　　さあ、目を開けて・・・。元気を出すの。　あなただったらできる！」

飛雄馬「美奈さん！美奈さ・・・」

美奈「さあ、立つのです。立ち上がって下さい。　そして歩くのです。
　　　　あなたの苦しみを乗り越えるために。　あなたの悲しみを乗り越えるために。
　　　歩いてください。

　　　私はもう、行かねばなりません・・・。
　　　飛雄馬さん、あなたのために、私は遠くへ行かねばなりません」

飛雄馬「美奈さん・・・美奈さん！　待ってくれ！
　　　　　美奈さん！　待ってくれ！美奈さん！
　　　　　待ってくれーっ！！待ってくれ！待ってくれよーっ！！」

飛雄馬「夜が・・・、夜が明けたらしい・・・。」

飛雄馬「あ・・・ああ！　西に、西に沈む月。　東に・・・東に昇る太陽！」

飛雄馬「初めて見た・・・。　沈み行く月と、昇り来る太陽。
　　　　　太陽と月が同じ大空、同じ天に輝くのを。

　　　　　ああ・・・これが地球誕生以来、限りなく繰り返してきた大自然の摂理・・・、
　　　　　自然の本当の姿だ。

　　　　　沈みゆく月を悲しみ、それを追おうとしても、日はまた昇る・・・。」

飛雄馬「人間が生まれ、そしてまた、死んでいく・・・。
　　　　　大自然の、厳しい掟・・・！

　　　　　そうだ！今から俺は新しく生まれ変わるのだ！

　　　　　　美奈さんは・・・、美奈さんは月になった。
　　　　　　ならば、よし！　俺は太陽になろう！

　　　　　　この大自然の夜明けが、真実を見る事を教えてくれた！」

飛雄馬「美奈さん・・・もうこの名を口にするのはこれっきりだ。
　　　　　美奈さん・・・！　　さようなら・・・！」

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やはり時節柄、クリスマスネタを。　巨人の星 第92話「折り合わぬ契約」

宿舎の空き部屋を自らペンキ塗りなどしてパーティー会場まで用意した飛雄馬だが・・・。

クリスマスが近づくとこのページへのアクセスがドッと増えます。

この4コマがあちこちで参照されててビックリです。（笑）
（夜中だったので急いで張り合わせたので、順番が・・・ま、いいか）。

ハガキが２通。

左門「星君、来年はこの左門、命ば掛けて大リーグボールば打ち込んでみせますたい。
　　　　パーティはそれからでん遅うは無か」

花形「メリークリスマス。こんな言葉は不要だ。
　　　　君と僕との間に交わされる言葉はこれのみ。　「勝負」！」

電報が１通。

明子「ザンネン、ユケヌ。　アキコ」

飛雄馬「姉ちゃん・・・」

飛雄馬「・・・結局、誰も来なかったというわけか」

オズマの幻影
「ハハハハハ。誰も来なかった。それは当たり前だ。クリスマスは人間同士でやるものだ。
　貴様はこれだけの支度をして待っている。　しかし誰も来ない。
　それはみんなが貴様を野球ロボットだという事を知っていたからだ。
　ロボットはクリスマスはやらん！」

飛雄馬「うううう！」

オズマの幻影
「何ならどうだ？星、ロボットはロボット同士、俺とやらんか？　メリークリスマス。ハハハハハ。」

飛雄馬「誰が、誰が貴様なんかと！」

オズマの幻影
「さあ、野球以外何も出来ない野球ロボットのため乾杯だ。ハハハハハ！」

飛雄馬「貴様なんか、貴様なんか日本に来たら・・・日本に来たら叩きだして、叩きだしてやるぞう！
　　　　　ううう・・・チキショウ！俺は人間なんだ、人間なんだぞう！チキショウ！」

と、いうワケで、クリスマス・パーティ会場を自らメチャメチャにする飛雄馬・・・。

この後に、巡り会った日高美奈まで喪うという悲劇。

可哀想な星。
（というか毎回、幻影相手にしゃべる飛雄馬。大丈夫なのか？）

毎回「ハハハハハ」と「ハ」を5個連続でキチンと笑うオズマも大したもんだ。